キンモクセイの剪定時期は?花を咲かせる切り方と注意点

キンモクセイの剪定時期を松之助と松葉が解説する秋の庭

キンモクセイの香りが終わるころ、「伸びすぎた枝をそろそろ切りたい」「去年切ったら花が咲かなかった」と悩む方は多いのではないでしょうか。キンモクセイは、切る時期を間違えると秋の花が減ったり、咲かなくなったりすることがある木です。

結論からお伝えすると、キンモクセイの剪定は、花が終わった10月下旬〜11月と、新芽が本格的に伸びる前の春先(3月〜4月上旬)が適期です。花後は軽く整える程度にとどめ、大きさを抑える剪定は春先に行います。4月中旬から花が咲くまでの間は、花芽(花になる芽)をつける枝が伸びる時期なので、切らないのが基本です。

この記事では、キンモクセイの剪定時期、夏に切ると花が減る理由、切る枝と切り方、花が咲かないときの原因を、園芸の専門サイトやメーカーの資料をもとに解説します。

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キンモクセイの剪定時期を松之助と松葉が解説する秋の庭

🐱 松葉「キンモクセイが伸びすぎたので、夏のうちに丸く刈っておきました!」

👴 松之助「それはいかんのう。キンモクセイは夏に花芽ができるんじゃ。切るなら花が終わってからじゃよ」

目次

キンモクセイの剪定時期はいつ?

4コマ漫画:キンモクセイは夏に花芽ができるので、切るのは花のあとだと松之助が松葉に説明する

Q. キンモクセイの剪定はいつ行いますか?
A. 花が終わった後の10月下旬〜11月か、新芽が本格的に伸びる前の春先(3月〜4月上旬)に行います。ハイポネックスは花後の「10月~11月頃」と春の「2月~3月頃」、KINCHO園芸は「秋の開花後から、翌春の4月まで」としています。どちらも、夏を避けて花後から春までに切る点は同じです。2月はまだ寒さが残るため、この記事では春の剪定を3月からとしています。キンモクセイの開花期は9月下旬〜10月中旬なので、川崎・横浜では10月下旬ごろから剪定を始められます。

時期剪定内容と注意点
9月下旬〜10月中旬切らない開花期。香りを楽しむ
花後〜11月軽い剪定飛び出した枝を整え、不要な枝を間引く。太い枝は切らない
12月〜2月大きく切らない寒さにやや弱い木。冬に強く切ると木が弱る
3月〜4月上旬大きさを抑える剪定新芽が本格的に伸びる前。樹形を整え、ひと回り小さくする剪定はこの時期に行う
4月中旬〜9月(開花まで)原則切らない春に伸びた新しい枝に、夏になると花芽ができる。飛び出した枝を切る程度にとどめる

花後の剪定と春先の剪定は、どちらか一方でもかまいません。毎年少しずつ整えたい場合は花後に軽く、伸びすぎた木をひと回り小さくしたい場合は春先に行うと覚えておきましょう。

🐱 松葉「花が終わったら、思いきり小さくしてもいいですよね?」

👴 松之助「秋は軽く整えるだけじゃ。キンモクセイは寒さにやや弱いからのう。小さくするのは春先まで待つんじゃよ」

なぜ夏に切ると花が減るのか

Q. キンモクセイを夏に剪定してはいけないのはなぜですか?
A. 秋に咲く花の芽が、夏にできるからです。キンモクセイは、春に伸びた新しい枝に、夏(7〜8月ごろ)に花芽をつくり、その年の秋に開花します。新しい枝が伸びる4月中旬から夏の間に枝を刈り込むと、花芽をつける枝や、できたばかりの花芽を切り落としてしまい、秋の花が減ったり、咲かなくなったりすることがあります。

「去年まで咲いていたのに、今年は咲かなかった」という場合、まず疑うのは、4月中旬から夏の間の剪定です。生垣の刈り込みや、伸びた枝を短く切る作業を、この時期に行っていないか振り返ってみてください。

キンモクセイの切り方

キンモクセイの切り方3ステップ(不要な枝を付け根から間引く・花が咲いた枝は2〜3節残す・小さくする剪定は春先)の図解

1. 不要な枝を付け根から間引く

先に不要な枝を取り除き、そのあとで全体の形を整えます。次のような枝を付け根から切り取ります。

  • 枯れた枝
  • 勢いよく長く伸びすぎた枝
  • 混み合った枝、交差している枝、からみ合った枝
  • 木の内側に向かって伸びる枝(ふところ枝)
  • 真上に勢いよく伸びる枝(立ち枝)

2. 花が咲いた枝は2〜3節残して切り詰める

形を整えるときは、花が咲いた枝を、2〜3節(葉のついている箇所を2〜3つ)残して切り詰めます(切り詰める=枝を途中で短く切ること)。枝分かれしているところから5〜10cmの長さが目安です。枝を切っても、葉は必ず残します。園芸メディアのGardenStory(監修:宮内泰之・恵泉女学園大学准教授)は、葉を残さずに切り詰めた枝は枯れてしまうとしています。

キンモクセイは刈り込みに耐え、芽もよく出る木ですが、丸坊主になるほど一度に刈り込むのは避けます。強く切りすぎると枝枯れを起こし、元の姿に戻るまで数年かかることがあります。株全体のバランスを見ながら、少しずつ切り進めましょう。

3. 高さを抑えたいときは春先に

キンモクセイは、庭植えで放っておくと5〜6mほど、ときにそれ以上に育ちます。高さを抑えたいときは、維持したい高さで主幹(中心の幹)を切ります。低くしすぎず、高さ2〜3mは残します。木への負担が大きい作業なので、新芽が本格的に伸びる前の春先(3月〜4月上旬)に行います。直径5cm以上の太い幹は切り方が難しく、木が弱るおそれがあるため、専門業者に相談しましょう。

太い枝や幹を切る強い剪定をすると、花をつける枝を失い、新しく出た枝も充実せずに、次の秋は花が咲かないことがあります。大きくなりすぎた木は、一度にすべての枝を短く切り詰めず、太くなった不要な枝を間引きながら少しずつ整えていくのが安全です。

🐱 松葉「葉っぱのないところまで切れば、早く小さくなると思っていました…」

👴 松之助「葉を残すのが決まりじゃ。葉のなくなった枝は、枯れてしまうからのう」

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キンモクセイの花が咲かない原因は?

Q. キンモクセイの花が咲かないのはなぜですか?
A. まず考えられるのは、4月中旬から夏の間の剪定で花芽を切ってしまったケースです。ほかに、花後から冬の強い剪定、夏の水切れ、日当たり不足、木がまだ若いこと、空気の汚れなどが原因になります。

原因内容対策
4月中旬から夏の剪定花芽をつける枝や、できた花芽を切り落とした剪定は花後か、新芽が本格的に伸びる前の春先に行う
花後から冬の強い剪定寒い時期に太い枝を切り、木が弱った花後は軽い剪定にとどめる
夏の水切れ花芽ができる時期に土が極端に乾いた夏に晴天が続くときは水やりをする
日当たり不足日当たりが悪く、花つきが落ちている周りの木や建物の陰になっていないか確認する
木が若い植えたばかりの若い木は咲かないことがある木が育つのを待つ
空気の汚れ排気ガスなどに敏感で、花芽がつきにくくなることがある葉の汚れを水で洗い流す

害虫の被害で木の育ちが悪くなると、花が咲きにくくなることがあります。枝や葉に白や茶色の粒がついている場合は、カイガラムシの可能性があります。風通しが悪いとカイガラムシやハダニが発生しやすくなるため、混み合った枝を間引いて風を通しましょう。見分け方と対処はカイガラムシの駆除方法で解説しています。ほかの木の花が咲かない原因を知りたい方は、花が咲かないのはなぜ?クチナシ・オオデマリ・しだれ桜の原因と対策もご覧ください。

🐱 松葉「咲かないのは、木が年をとったせいだと思っていました!」

👴 松之助「まずは切った時期を思い出してみるんじゃ。夏に切っておらんかのう」

キンモクセイの剪定でよくある失敗

  • 4月中旬から夏の間に刈り込む:花芽をつける枝を落とし、秋の花が減ったり咲かなくなったりすることがある
  • 花後から冬に強く切る:寒さにやや弱いため、木が弱る原因になる
  • 丸坊主になるまで刈る:枝枯れを起こし、元に戻るまで数年かかることがある
  • 葉を残さずに切る:葉のなくなった枝は枯れてしまう

脚立が必要な高さの木、高さを大きく下げたい木、道路や隣の敷地に張り出した枝は、自分で切らずに専門業者へ相談することをおすすめします。

御庭番.comでは、川崎市・横浜市を中心に、キンモクセイなど常緑樹の剪定、伐採、消毒を承っています。木全体の写真をLINEでお送りいただければ、いつ、どこまで切るかを一緒に確認できます。

🐱 松葉「花のあとは軽く、小さくするのは春先、新芽が伸びてから花が咲くまでは、飛び出した枝を切るくらいにしておく、ですね!」

👴 松之助「よく覚えたのう。高い木や太い幹は、無理せず任せるんじゃぞ」

まとめ

  • キンモクセイの剪定は、花後の10月下旬〜11月か、新芽が本格的に伸びる前の春先(3月〜4月上旬)に行う
  • 花後は軽く整える程度にし、大きさを抑える剪定は春先に行う
  • 4月中旬から花が咲くまでは、飛び出した枝を切る程度にとどめる。夏に花芽ができるため、刈り込むと秋の花が減ったり咲かなくなったりすることがある
  • 不要な枝は付け根から間引き、花が咲いた枝は2〜3節残す。葉は必ず残す
  • 花が咲かないときは、剪定の時期・夏の水切れ・日当たりを見直す

参考・出典

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