さくらんぼの木の剪定方法:おすすめの剪定時期や注意点もあわせて解説!

フルーツの中では高級品で、初夏の短い期間しか味わえない甘酸っぱくておいしいさくらんぼ。

さくらんぼは、味はもちろん、見た目のかわいさからスイーツ作りにも重宝されています。

そんなさくらんぼを自宅で収穫できたらうれしいですよね。

剪定をこまめにするなどのコツさえ掴めば、さくらんぼの木は家庭でも育てられます。

そこで本記事では、さくらんぼの木の剪定方法や時期、おいしくさくらんぼを実らせる方法を紹介します。

本記事を参考に、さくらんぼをご自宅で剪定して、健やかな木を育ててみてはいかがでしょうか。

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目次

さくらんぼの木の特徴や寿命、収穫時期

ここでは、簡単にさくらんぼの木の特徴などを解説します。

さくらんぼの木の特徴

さくらんぼの木はバラ科サクラ属の落葉果樹で、実(さくらんぼ)をつけた桜の木をさくらんぼの木と呼びます。

さくらんぼは、日当たりや風通しがいいとおいしく育ちます。また、乾燥しすぎると枯れてしまいます。

さくらんぼの木は、雨が少なく涼しい土地を好むので主に東北地方より北で栽培が盛んです。

さくらんぼの木には、下記のように大きく分けて3つの種類があります。

  • 西洋実桜(せいようみざくら)
  • 西洋酸実桜(せいようすみのみざくら)
  • 支那実桜(しなのみざくら)

日本で栽培されているさくらんぼの木の大半が西洋実桜で「佐藤錦」、「ナポレオン」、「アメリカンチェリー」などが品種として有名です。

西洋酸実桜は、アジア西部の乾燥地やオーストリアから南部ドイツで栽培され、主に食酢や果実酒用に人気があります。

支那実桜は、中国在来種で実が酸っぱいので主に観賞用とされています。

さくらんぼができるまでと寿命

さくらんぼの木は、苗を植えてから実るまでは約4年かかり、5,000個以上のさくらんぼを収穫できる成木になるまでには、約10年かかるといわれています。

また、さくらんぼの木の寿命は平均で30年です。

さくらんぼができるまでは時間がかかるものの、適切に上手にさくらんぼの木を育てれば、長く実りを楽しめますよ。

さくらんぼの開花と収穫時期

さくらんぼの開花時期と収穫時期は品種にもよりますが、以下の通りです。

開花時期4月中旬
収穫時期5月中旬から6月中旬

よって、さくらんぼの苗を植える時期は、12月から3月がいいとされています。

さくらんぼの木の理想の剪定時期は年3回

さくらんぼの木を上手に育てるために、年3回ほどの剪定が大事です。

年3回の剪定は、約6年目以降のさくらんぼの木で行うのが良いとされています。

なぜなら、剪定を適切に行わないと枝木が生い茂って、湿気がたまりやすくなり、さくらんぼの木を枯らす原因の病害虫が増えるからです。

よって、風通しや日当たりをよくするためにも、2月、5月、7月頃に剪定をして、健やかなさくらんぼの木を育てましょう。

それぞれ2月、5月、7月にさくらんぼの木を剪定する目的を下記で詳しく説明します。

2月に不要な枝を切り落とす

2月頃にさくらんぼの木を剪定する目的は、枝を整えることです。

冬になるとさくらんぼの木の成長が止まり、休眠期に入ります。寒すぎると枯れてしまう可能性もあるので2月まで待ってから剪定しましょう。

不要そうな混み合った枝や下向き、内向きに伸びてる枝を切り落とします。

5月に新消を切り落とす

5月頃のさくらんぼの木は成長期で、生えてきた新消を切り落とすために剪定を行いましょう。

新消とは新しい枝のことで、新消を剪定しないと養分を吸収され、さくらんぼが成長しなくなることです。

新消が多く生えて日当たりも悪くなるので、1つの枝に5枚程度の葉を残し、メインのうしろから生えてるさくらんぼの木の新消を剪定してください。

年老いていたり、元気がないさくらんぼの木は5月の剪定は必要ないですが、若いさくらんぼの木においしい実をつけるためには、5月頃の剪定も大切といえるでしょう。

7月に大きさを抑える

7月頃の剪定の目的は、さくらんぼの木が大きくなりすぎないように行うことです。

さくらんぼの木は、大きくなり過ぎると枝に養分がいってしまい、実が大きくなりません。

2月や5月におこなう剪定作業も含め、伸びすぎた枝を切ったり、さくらんぼに覆い被さっている葉があれば日当たりや風通しをよくするために切り落としましょう。

7月頃は、乾燥しにくい時期なので思い切って太い枝を剪定しても問題ないでしょう。

2年目以降のさくらんぼの木の剪定方法

5年目までのさくらんぼの木を幼木(ようぼく)といって、木を育てることがメインなので剪定方法が少し異なります。

植え付け時と2年から5年目の剪定方法は以下になります。

植え付け時60から70cmになるよう主幹を切り戻す
2から3年目2、3年目は主幹から上に生える主幹延長枝を60から80cmまで切り、近くの真上に生えている「徒長枝」や主枝候補枝以外の左右対称に生えている「かんぬき枝」を中心に切る
4から5年目4、5年目も同様、主幹延長枝以外の余計な枝や若い枝以外の古く曲がった枝を意識して切る

いずれも冬から春にかけて剪定を行い、必要ならさくらんぼの木の成長期である初夏にも不要そうな枝や混み合っている枝を間引いて剪定しましょう。

さくらんぼの木を剪定するのに必要な3つの道具

さくらんぼの木を剪定するのに主に下記の道具が必要です。

  • 剪定バサミやのこぎり
  • 脚立
  • 癒合剤

それぞれ詳しく説明します。

剪定バサミやのこぎり

さくらんぼの木を個人で剪定するのにかかせない道具が、剪定バサミやのこぎりです。

剪定バサミはさくらんぼの木の小さい枝や細かい枝を切るのに打ってつけです。

一方、剪定バサミでは切りにくい太い枝を切るのにはノコギリが重宝します。

電動タイプや女性が使いやすいタイプ、安いタイプなどさまざまな種類の剪定バサミとのこぎりがAmazonを含むインターネットショップに売っているので、自分に合いそうなものを見つけましょう。

本ブログでもおすすめの剪定バサミを紹介しているので参考にしてください。

脚立

庭でさくらんぼの木を上手に育てると3メートルほどになるので、成長した木を剪定するなら脚立が必要です。

落下する危険性などを踏まえて、下記のような安定性の高い三脚タイプの脚立だと安心でしょう。

引用:Amazon アルインコ(ALINCO) 三脚脚立 全高2.16m KWX-210

脚立も長さや値段などさまざまな種類があるので、インターネットショップなどで合うものを探してくださいね。

切り口には癒合剤

剪定したあとのさくらんぼの木の切り口には、癒合剤を塗るようにしてください。

さくらんぼの木は繊細なので、切り口をそのままにしていると乾燥したり、雑菌が侵入しやすくなります。

さくらんぼの木の剪定後、癒合剤はヘラやはけなどでまんべんなく切り口に塗り、細かい枝を切った小さい切り口にも忘れず塗るようにしましょう。

癒合剤でよく使われるのは、下記のトップジンMペーストなどです。

引用:​​Amazon 住友化学園芸 殺菌剤 トップジンMペースト

さくらんぼの木についた傷にも有効的なので、癒合剤は常備しておくことをおすすめします。

おいしいさくらんぼを実らせるコツや注意点4選

剪定をおこなう以外に、ここで解説するさくらんぼの木を育てる際のコツや注意点を頭に入れておけば、おいしいさくらんぼが食べられますよ。

品種によっては受粉が必要

冒頭であげた特徴以外に、さくらんぼの木の特徴として受粉するのに、別の種類の花粉が必要な品種が多々あります。

同じさくらんぼの木に雄しべと雌しべは咲きますが、自分の花粉では受粉できない品種は、別の種類のさくらんぼの木を近くに植える必要性があります。

また、相性などもありますので茨城農園が出している、さくらんぼの受粉樹適合リストを参考に必要な場合は、2種同時期に植えて育ててください。

人工授粉や摘果作業をする

おいしくて大きいさくらんぼを実らせるには、人工授粉や摘果作業が必要です。

人工授粉は、先ほど説明した自分の花粉では受粉できない品種の場合でも1本で受粉する場合でも必要です。

開花直前から直後3日以内くらいの晴れている日に綿棒や毛ばたきで何回か行いましょう。

摘果は、高品質で甘いさくらんぼを作るために必要な作業です。

開花20日後以降、形が崩れているさくらんぼや日が当たらない下向きに生えた実を摘み取りましょう。

摘み取る量の目安は、1箇所2から3粒ほど残す程度です。

人工授粉や摘果作業は、さくらんぼの実をつけるだけでなくクオリティーの高いおいしい実を身につけるために必要不可欠な作業といえるでしょう。

害虫と病気に注意する

さくらんぼの木を育てるうえで、注意したいのが害虫と病気です。

さくらんぼの木に付きやすい害虫やなりやすい病気は以下の通りです。

【害虫】

アブラムシ葉の裏に発生して汁を吸うので木の養分が奪われ、弱ってしまう。また、排泄物が木を枯らす原因の葉や枝が黒いすすで覆われると、すす病の菌を引き寄せる。
カイガラムシ

【病気】

灰星病さくらんぼに灰色のカビが生えるので食べれなくなる
褐斑病葉に褐色の斑点ができ、のちに枯れる

いずれも風通しが悪いと発生する病害虫なので、しっかり剪定をしてさくらんぼの木や葉、実が蒸れないようにしましょう。

また、住友化学園芸のサイトには目的別におすすめな害虫や病気に効く薬剤を紹介しているので参考にしてください。

さくらんぼに適切な手入れをおこなう

剪定以外に水やりや肥料を与えるなど、普段のお手入れも健康な木を育て、おいしいさくらんぼを実らせるコツです。

さくらんぼの木を鉢植えするか庭植えするかによって、水やりと肥料のあげ方が少し異なるので下記で解説します。

【水やり】

鉢植え土の表面が乾いたら、たっぷりあげる。冬は少し乾くくらいがいい。
庭植え夏の日照りが続く時以外は、あまり必要ない。

【肥料】

鉢植え2月と5月に有機肥料、10月に化学肥料を与える。
庭植え2月と10月に有機肥料を与える。

どちらの方法でも日当たりのいい場所に植えて、剪定の他に水やりや肥料を適切に与えておいしいさくらんぼが実る木を育てましょう。

暖地桜桃の剪定方法

暖地桜桃(だんちおうとう)は、比較的涼しい場所を好む一般的なさくらんぼの木と違い、暖かい場所でも充分に実がなるさくらんぼの木です。

実は小ぶりですが、1本で受粉し、耐久性もあるので暖地桜桃は、初心者でも扱いやすいのでおすすめです。

暖地桜桃の剪定の仕方は、他のさくらんぼの木とほぼ一緒ですが、放任しても育つくらいなので太い枝などを切り過ぎることはおすすめしません。

さくらんぼの木を育てたいけど自信がない方は、暖地桜桃から育ててみるのはいかがでしょうか。

さくらんぼの剪定を依頼した時の料金相場はどのくらい?

さくらんぼの木が成長して剪定が不安な場合は、プロの業者に頼むのも1つの手です。

剪定業者によって相場は、下記のように時給制、日当制、木の大きさによる単価制で異なります。

時給制職人1人あたり1時間2,000円から3,000円
日当制職人1人あたり1日15,000円から30,000円
単価制さくらんぼの木の高さ3メートル未満3,000円から5,000円さくらんぼの木の高さ3から5メートル6,000円から8,000円

上記の料金はあくまで目安で、業者によってもさまざまな料金設定になっているので、複数の業者から見積もりをしてもらい決めましょう。

本ブログにもエリア別におすすめな剪定業者を紹介しているのでぜひ参考にしてください。

さくらんぼの剪定はプロの業者に依頼しよう

さくらんぼの木の剪定が不安だからといって育てるのを諦める必要はありません。

剪定方法がわからない場合や高すぎて自分では危険と判断した場合は、プロの業者がいるので依頼することも検討してください。

相場は前章であげた通りですので、予算など自分に合った業者を選び、自分では難しい剪定作業を任せましょう。

まとめ:適切な方法と時期に剪定をすれば家庭でもおいしいさくらんぼを育てられる!

さくらんぼの木は注意点や適切な剪定方法がいくつかありますが、コツさえ掴めば初心者でも家庭で育てられます。

さくらんぼの木の剪定などが不安な場合でも費用はかかりますが、プロの業者に任せれば不安も解消されます。

本記事を参考に早速さくらんぼの木を剪定してみてはいかがでしょうか。

上手に育てれば、長くに渡って毎年きれいな花とさくらんぼを楽しめますよ。

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