木の幹に白いフワフワ?アオバハゴロモの正体と駆除方法

「庭木の枝に、白い綿のようなフワフワがびっしりついている」「触ろうとしたら、小さな虫がピョンと跳ねて逃げた」——そんなときは、アオバハゴロモという虫のしわざかもしれません。

枝につく白いフワフワの正体は、アオバハゴロモの幼虫が分泌するロウ状の物質(白い綿のようなもの)です。見た目はかわいらしいのですが、放っておくと木の見た目が黒くなる「すす病」を招くこともあります。

この記事では、白いフワフワの正体と見分け方、発生時期、自分でできる駆除方法、そして近年神奈川県でも広がっている外来種「チュウゴクアミガサハゴロモ」の注意点まで、まとめて解説します。

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🐱 松葉「師匠!枝に白い綿あめみたいなのがついてます!だれかお菓子を忘れたんでしょうか?」

👴 松之助「綿あめではない。アオバハゴロモという虫の幼虫じゃ。さわると跳ねて逃げるぞ。放っておくと木がすす病で黒くなるんじゃ」

目次

白いフワフワの正体は「アオバハゴロモの幼虫」

アオバハゴロモは、セミやアブラムシに近い吸汁性(きゅうじゅうせい=植物の汁を吸う)の害虫です。成虫は体長7〜8mmほどの三角形で、淡い緑青色のきれいな羽を持っています。

白いフワフワ=幼虫のロウ物質

枝や幹につく白いフワフワは、幼虫が身を守るために分泌する白い綿状のロウ物質です。幼虫はこの中に隠れていて、枝をゆすったり触れたりするとピョーンと跳ねて逃げるのが大きな特徴。これが、似たものとの見分けの決め手になります。

  • 触ると跳ねる → アオバハゴロモなどハゴロモ類の幼虫
  • 白い塊が動かない → コナカイガラムシの可能性
  • 葉の表面が白い粉っぽい → うどんこ病(カビ)の可能性

発生時期は5〜9月、白いフワフワが目立つのは梅雨〜夏

  • 越冬:卵で冬を越す
  • 幼虫:5月頃に孵化し、白いロウ物質をまといながら枝で吸汁(6〜7月に目立つ)
  • 成虫:7〜9月(年1回発生)

つまり幼虫が白いフワフワで見つかる梅雨〜初夏(6〜7月)が、駆除のベストタイミングです。

発生しやすい庭木

柑橘類・お茶・ツバキ・イチジク・柿・栗・桃・クチナシ・梅など、さまざまな庭木や果樹につきます。お庭に柑橘類ウメアジサイなどがある方は、枝の白いフワフワを見逃さないようにしましょう。

🐱 松葉「さわると跳ねるんですか!?ちょっとつついてみたくなりますね…」

👴 松之助「遊んでおる場合か。跳ねて別の枝に移ると、そこでまた増えるんじゃぞ」

放っておくとどうなる?「すす病」に要注意

アオバハゴロモを放置するとどうなる?3つの被害:吸汁で樹勢低下・排泄物ですす病で黒くなる・見た目が悪くなる

アオバハゴロモを放置すると、次のような被害が出ます。

  • 吸汁で樹勢が落ちる:枝の汁を吸われ、木の元気がなくなる
  • すす病を招く:虫の排泄物に黒いカビが生え、葉や枝が黒くなる「すす病」の原因に
  • 見た目が悪くなる:白い分泌物+黒いすす病で、庭木の美観が大きく損なわれる

すす病そのものは虫ではなくカビですが、原因となるアオバハゴロモを駆除すれば、すす病の発生も抑えられます。梅雨どきの蒸れ対策とあわせて、梅雨の庭木管理(蒸れ・病害虫対策)も参考にしてください。

庭木の枝にびっしりと付着したアオバハゴロモ幼虫の白い綿状ロウ物質の接写

アオバハゴロモの駆除方法

4コマ漫画:松之助が白いフワフワはハゴロモの幼虫で触ると跳ねると説明、松葉が自分のフワフワのしっぽを見て仲間かもと跳ね、松之助が「お前はただの猫じゃ!」とツッコむ

駆除は、白いフワフワが目立つ幼虫のうち(5〜7月)に行うのが効果的です。方法は主に2つです。

方法①:幼虫のうちに薬剤を散布する

ベニカXファインスプレー・スミチオン乳剤・オルトラン水和剤などが使われます。成虫になる前(幼虫の時期)に散布するほど効果が高いのがポイントです。ただし薬剤ごとに使える植物(登録植物)が決まっているため、お庭の木に使えるか必ず製品ラベルで確認してください。

方法②:寄生した枝葉ごと取り除く・水で洗い流す

数が少なければ、白いフワフワがついた枝葉ごと切り取って処分するのが手軽で確実です。アオバハゴロモは同じ場所に発生しやすいので、寄生箇所ごと取り除くことが予防にもなります。ホースの強い水流で洗い流す方法も有効です。

薬剤を使うときの注意点

  • 必ず製品ラベルの「登録植物・使用方法・使用量」を確認する
  • 食用の果実・野菜にかかる場合は、収穫前日数などの表示を守る
  • 風のない日に、長袖・手袋・マスクを着用して散布する

※本記事は一般的な情報提供です。薬剤の使用は各製品の表示・注意事項に従ってください。効果や安全性を保証するものではありません。

要注意!外来種「チュウゴクアミガサハゴロモ」が神奈川でも拡大中

近年、在来のアオバハゴロモに似た外来種チュウゴクアミガサハゴロモが全国で急速に増えています。2015年に大阪府で国内初確認されて以降分布を広げ、2024年には神奈川県を含む本州の広い範囲で確認。2025年には山梨県・福岡県など各地で「特殊報(注意喚起)」が出されています。

アオバハゴロモとの見分け方

  • アオバハゴロモ(在来):成虫は淡い緑青色のきれいな羽
  • チュウゴクアミガサハゴロモ(外来):成虫は鉄サビ色〜暗褐色で、羽の外側のふちに三角の白い点がある(やや大きく11〜14mm)

どちらも幼虫は白いロウ物質をまといます。チュウゴクアミガサハゴロモは産卵の際に樹皮を傷つけるため枝枯れを起こしやすく、果樹(カキ・ナシ・モモ・柑橘・ブドウなど)やチャノキを広く加害します。神奈川県東部の住宅地では、ツツジ・ウメ・ツバキ・サザンカ・バラなどへの産卵痕(卵を産みつけた跡)の報告もあります。

対策は在来種と同じく、白いロウ物質や産卵痕のついた枝を、卵が孵化する前に切り取って処分するのが基本です。数が多い場合は薬剤も併用します。

🐱 松葉「在来と外来、見分けるの難しそうです…羽の色なんてすぐ忘れちゃいます!」

👴 松之助「無理に見分けんでもよい。どちらも『白いフワフワがついた枝を切る』が基本じゃ。迷ったら写真を撮ってわしに送るんじゃ」

アオバハゴロモの予防方法

  • 風通しをよくする:込み合った枝を剪定すると、湿気を好むハゴロモが発生しにくくなる
  • 早期発見・早期除去:6〜7月に白いフワフワを見つけたら、その枝ごと取り除く
  • こまめな見回り:同じ木に毎年出やすいので、被害のあった木は重点的にチェック

同じ時期に注意したい毛虫のチャドクガや、木の中を食害するテッポウムシ(カミキリムシ幼虫)もあわせてチェックしておくと、夏の庭木の害虫をまとめて防げます。

ハゴロモ駆除をプロに任せるメリット

「高い枝に大量発生している」「すす病で木全体が黒くなってきた」「在来か外来か判断できない」——そんなときは、プロに相談すると安心です。

  • 適切な薬剤・処置:木の種類に合った方法で安全に駆除
  • すす病もまとめてケア:原因の虫と、汚れた枝葉の整理を同時に
  • 外来種の判別:チュウゴクアミガサハゴロモの疑いがある場合の対応も相談できる
  • 高所も安全に対応:脚立や高所作業が必要な場所もおまかせ

御庭番.comでは、川崎市・横浜市を中心に、ハゴロモ類を含む害虫対策・庭木の健康管理を承っております。

まとめ

  • ✓ 枝の白いフワフワの正体はアオバハゴロモの幼虫のロウ物質
  • 触ると跳ねるのが目印(動かない=カイガラムシ、葉の白い粉=うどんこ病)
  • ✓ 放置するとすす病で木が黒くなる。駆除すればすす病も抑えられる
  • ✓ 駆除は幼虫のうち(5〜7月)に薬剤 or 枝ごと除去。薬剤は登録植物を確認
  • ✓ 外来チュウゴクアミガサハゴロモ(鉄サビ色+羽に三角白点)が神奈川でも拡大中

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参考・出典

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