「庭木を自分で伐採したいが、どうしたらいいかわからない」
「なるべく費用は抑えたい」
庭木を自分で伐採することは少しハードルが高そうに見えますよね。
本記事では、庭木を自分で伐採する方法について、メリットから必要道具、注意点までを徹底解説します!
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自分で庭木を伐採する方法
本章では庭木を自分で伐採する方法について、下記の通り紹介します。
- 伐採する木を確認する
- 伐採する方向を決める
- 枝を切り落とす
- 切り込みを入れて木を伐採する
- 残った根を抜く
庭木を自分で伐採するときの参考にしてください。
伐採する木を確認する
伐採する木が安全に伐採できるかどうかを確認します。
木の高さが3m以上、幹の太さが20cm以上の場合、素人が伐採するのは難しく、危険が伴うので、業者に依頼しましょう。
また庭木が電線に引っかかっている場合、自分で処理せず、まずは電力会社に連絡しましょう。
自分で処理した場合、感電や漏電のリスクが考えられます。
伐採する方向を決める
いきなり木を切り落とすのではなく、伐採する方向を決めます。
伐採する方向を決めないと、木が予想しないところに倒れて怪我を負ったり、通行人に当たるリスクがあります。
電柱や電線に当たった場合、周辺が停電したり、感電する危険性があります。
周囲を必ず確認し、伐採する方向を決めましょう。
倒す方向を決めたら、倒したい方向にロープを張ります。
そうすることで倒したい方向に木が倒れやすくなります。
枝を切り落とす
伐採に邪魔な枝木は、ノコギリや剪定ばさみで切り落とします。
切り落とした枝木は1つにまとめておきましょう。
切り込みを入れる
木を安全に切り倒すために、受け口と追い口という切り込みを入れます。
まず倒す方向に受け口を作ります。
受け口の高さは任意ですが、高い位置だと抜根しづらくなるので、なるべく低い位置で作りましょう。
幹の直径の3分の1を目安に、幹に垂直と斜めの切込みを入れます。
切り込みの角度は30度から45度で、くの字になるように作ります。
受け口の角度が正確なほど、伐採したい方向に倒れやすくなります。
続いて、反対側に追い口を幹の直径3分の1を目安にいれます。
追い口は幹に垂直に1本線を入れるようなイメージの切り込みです。
高さは受け口の3分の2が目安です。
そして、追い口から受け口の方向に木を押して、伐採します。
倒木する際には、必ず周りを確認してからにしましょう。
残った根を抜く
木の伐採が終わったら、続いて残った根を抜きます。
根はシャベルなどで掘り起こします。
土が固いと根は抜きにくいので、事前に水を撒いて土を柔らかくしておくと、抜きやすくなります。
完璧に根を取り除きたいと思う人は、事前に除草剤を撒いて枯らすといいでしょう。
庭木を自分で伐採するメリット
続いて本章では、庭木を自分で伐採するメリットについて、下記4点を紹介します。
- 費用がかからない
- 気になる時にすぐ伐採できる
- ご近所トラブルを未然に防げる
- 庭木を伐採するスキルを身につけられる
費用がかからない
自分で庭木を自分で伐採する1番のメリットは、費用がかからないことです。
庭木の伐採を業者に依頼する場合は、長さや太さなどで変わりますが、3,000円〜30,000円です。
大きい木の場合、30,000円節約できると考えたら、自分で庭木を伐採するメリットは大きいと言えるかもしれません。
気になる時にすぐ伐採できる
自分で庭木を伐採できると、気になる時に伐採ができて、庭木の手入れが楽になります。
業者に依頼するとなると、下調べや見積り、依頼してからの日程調整など、やらなければならないことが多いです。
庭木の伐採が面倒くさいと放置してしまうと、手入れに時間がかかり、業者に頼らざるを得なくなって費用が高額になることも考えられます。
自分で庭木を伐採するスキルがあれば、自分の都合のいい時間に取り組めて、上記した手間が省けて、かつ費用がかかりません。
ご近所トラブルを未然に防げる
手入れをしなかった庭木は、ご近所トラブルの原因になることがあります。
庭木の枝葉が伸びて、隣の家の塀を越境することで、さまざまな問題が発生することが考えられます。
例えば、葉が落ちて掃除しなければならなくなるケースや、害虫が発生して隣の家の草花に影響がでることも考えられます。
必要に応じて自分で庭木を伐採できれば、上記したトラブルを未然に防げます。
庭木を伐採するスキルを身につけられる
庭木を伐採するスキルは、一生物のスキルとなります。
伐採する数を増やして経験を積むことで、仕事につなげられる可能性があります。
例えば、伐採の技術は庭木だけでなく、林業にも応用が利くので、林業作業員として新たなキャリアを築けます。
庭木伐採のスキルは、単なる邪魔な木の伐採だけではなく、自分の仕事の幅を広げてくれるものになるでしょう。
庭木を自分で伐採する時に必要な道具
それでは、庭木を自分で伐採する時に必要になる道具を紹介します。
ノコギリ
初めて庭木を伐採する場合は、ノコギリの使用がおすすめです。
庭木の伐採が初めての場合は安全第一で、少しずつノコギリで処理することをおすすめします。
チェーンソー
チェーンソーは伐採作業をスピーディーにする便利なアイテムです。
伐採する木が1本ではなく複数の場合は、ノコギリよりチェーンソーを使って作業をする方が効率的でしょう。
チェーンソーを使いこなせれば、さまざまなサイズの木の伐採に積極的に取り組めます。
ホームセンターで安価なものは、1万円以下で購入できます。
チェーンソーは操作を誤ると、大変危険です。
安全に十分注意して操作しましょう。
電動ノコギリ
電動ノコギリはチェーンソーに比べて小型で、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
チェーンソーよりパワーは劣りますが、ノコギリよりも効率的に伐採できます。
剪定バサミ
剪定バサミは、伐採に邪魔な枝葉を切り落とすときに使います。
グリップタイプの方がすべらず、簡単に切り落とせるのでおすすめです。
軍手・作業用手袋
伐採を素手でおこなうことは大変危険です。
切り落とした枝葉が指に刺さったり、怪我をする危険性が高まるので、必ず軍手や作業用手袋をしましょう。
手をすべらせて道具を落としてしまう場合も考えられるので、滑り止め付きのものを用意しましょう。
ヘルメット
太い枝木が落ちてくる場合もあるので、安全を守るためにヘルメットを着用しましょう。
ヘルメットには種類があり、必要に応じたヘルメットを準備しましょう。
防護服・作業服
防護服・作業服の着用は、鋭い木片やノコギリやチェーンソーの刃から自分を守ってくれます。
防護服は暑そう、動きにくそうというイメージがありますが、ホームセンター等で薄手のものが売られています。
作業を安全に行うために準備しておくとよいでしょう。
脚立
高いところの邪魔な枝葉を切り落とすときに使います。
脚立を使うときは、必ず足場に注意してなるべく水平な場所で作業しましょう。
スコップ
木の根を掘り出す時に使用します。
ホームセンターでたくさん売られています。
ロープ
伐採したい庭木を倒すために使用します。
ロープを使うと、狙った場所に倒れやすくなります。
なるべく直径が太く、頑丈なものを用意しましょう。
防護メガネ・ゴーグル
ノコギリやチェーンソーで木を切るとき、細かな木くずが発生するので、裸眼で作業をすると目を傷つける可能性があります。
防護メガネやゴーグルを使って、目を保護しましょう。
ほうき・ちりとり
伐採の際に、飛び散った木屑を掃除するために用意しましょう。
こまめにほうき・ちりとりで木くずを集めておくと、伐採作業を進めやすくなります。
除草剤
木の根を取り除く際に使用します。
スコップで掘り返すだけでは、細かな根が地中に残ってしまう場合や、根が大きい場合掘り返せない場合があります。
地中に根が残ると、シロアリの原因となって住居のダメージにつながる可能性があります。
庭木を伐採する前日から除草剤を撒くと、綺麗に周辺の根も取り除けるので、完璧に根を除去したいときは積極的に活用しましょう。
庭木を自分で伐採する際の注意点
続いて、庭木を自分で伐採するときに気をつけたい注意点についてご紹介します。
伐採する庭木のお清め・お祓い
庭木を伐採するとき、お祓いやお清めが必要なのでは?気にしすぎ?と気になる人もいるかもしれません。
日本古来からの神道では、万物に「八百万の神々」がいると言い伝えられてきました。
樹木にも精霊が宿るとされ、お清めやお祓いなしにむやみに木を切ることはタブーとされてきました。
道路整備で伐採予定だった木を保存することにした「山崎の大ケヤキ」のエピソードを紹介します。
「山崎の大ケヤキ」は埼玉県の第二産業道路の中央分離帯にあります。
第二産業道路が整備される前は個人宅がありましたが、道路整備のため立ち退きと周辺の木々の伐採が行われました。
しかしながら、「山崎の大ケヤキ」があまりに立派な大木だったため、伐採をやめて残すことに決めたそうです。
「山崎の大ケヤキ」の例を見ると、木を切ると祟りが起こるのでは?と伐採を躊躇する気持ちが出るかもしれませんが、そんな時はお清めやお祓いをしてから伐採することをおすすめします。
木々の伐採は大小関係なく、木の命を絶つことですから、気が重いと感じることは当然でしょう。
ぜひ伐採をする際には、神職を呼んでお祓いをしていただくか、盛り塩やお神酒を用意するなどして、何十年も育てた木に感謝の意を表して、気持ちに区切りをつけましょう。
お祓い、お清めによって心も軽くなれば、伐採に集中できるかもしれません。
庭木を伐採する時は「根」に注意
庭木を伐採するとき、根の処理をどうすべきか迷うかもしれません。
根の処理を放置すると、シロアリが発生して住居に悪影響が生じる可能性があります。
また、残った切り株でお年寄りや小さな子供がつまずいて怪我をすることも考えられます。
抜根する際細かな木の根が残ってしまうと、再び雑草が生えて、後々処理しなければならなくなることもあります。
先述したように除草剤を前日に散布することで、素人でも簡単に根っこをきれいに処理できます。
完全に根っこを除去したい方は、除草剤を活用してみましょう!
難しい場合は業者に依頼する
「自分で庭木を伐採したいけど、木が大きくて難しそう」
木が大きいと、素人が伐採するにはリスクが大きく、危険が伴う場合があります。
無理をせずに業者に依頼しましょう!
そこで、業者に依頼する場合に関してのポイントについて下記2点ご紹介します。
- 庭木伐採の相場
- 庭木伐採を安く依頼するには
庭木伐採の相場
木の伐採についてまとめると、下記の表のとおりになります。
伐採する木の高さ | 値段 |
~1.5m | 3,000円/本 |
1.5m~3m | 9,000円/本 |
3m~5m | 30,000円/本 |
5m~7m | 60,000円/本 |
上の表はあくまで一例です。
業者に依頼する場合は、複数の業者に見積もりを依頼して決定しましょう。
庭木伐採を安く依頼するには
庭木の伐採を安く依頼したいと思うのは当然のことです。
庭木の伐採を安く依頼するために、料金形態を確認しましょう。
業者によっては、抜根費用やごみ処理が伐採料金と別に加算されることもあります。
「聞いていなかった」と、料金のことでトラブルにならないために、伐採費用に何が含まれているのかを見積もりや無料相談で確認しましょう。
そのためにもLINEやメールなど、サービスや料金などを気軽に相談できる窓口があるかどうかについて確認しておくと安心です。
そのほか、複数の伐採をまとめて依頼するまとめ割りやLINEクーポンなど、業者によってさまざまな割引サービスを行っています。
時間にゆとりをもって、事前の下調べを十分に行いましょう。
もちろん、庭木を自分で処理することで費用は節約できます。
しかし、クオリティ、時間、労力、安全面を考えると、プロに依頼して庭をすっきりさせる方が満足度は高いといえるでしょう。
庭木を自分で伐採して、生活スキルを向上させよう!
本記事では、庭木を自分で伐採する方法について、メリットから必要道具、注意点までを徹底解説しました。
庭木を自分で伐採する場合、必要用具はホームセンターで揃えられるので、思った以上に伐採へのハードルは低くなったのではないでしょうか。
庭木を自分で伐採できれば、生活スキルが身について、庭の手入れも楽しくなりそうですね。
安全を十分に考慮した上で、庭木の伐採にチャレンジしてみてください!
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